2026年のお正月ほど「お正月感」がなかった年は、父が大晦日に亡くなって以来だ。
薬を飲み終え、デイケアの体験もさせ、
「年明けからは本格的に介護チームを組んで、母を支えていこう」
そう思っていた矢先、またもや血尿が出た。
何食わぬ顔で紅白歌合戦を眺めている母。
しかも、出血していることを隠すために、リハビリパンツのパッド部分だけをゴミ箱に捨てている。
そんな知恵はあるのだ。
しかし、お正月を血尿のまま、しかも病院が開くのは5日以降。
このまま過ごすのは、正直とても怖かった。
契約前ではあるが、在宅医療のクリニックにダメ元で電話をしてみる。
やはり断られた。
次に #7119 に電話をすると、
「ご本人が平然としているなら、救急車を呼ぶほどではない。明日、元旦に急患を受診してください」
と、病院を紹介された。
家から遠い総合病院より、
「薬をもらうくらいなら近くの急患センターでいいか」と思い、連絡してみる。
すると、
「ここは診療所なので、市の急患センターへ」と案内される。
市の急患センターに電話すると、
「泌尿器科はありません」
そして、また
「#7119に相談してください」
と言われる始末。
こんなに困っているのに、完全なたらい回しだった。
仕方なく、少し遠いが大きな病院に直接電話をしてみた。
泌尿器科の先生はお正月三が日は不在だが、
「一応、診ますよ」と言ってもらえた。
タクシーで病院に駆け込む。
長い待ち時間のあと、尿検査、CT検査。
診断はこれまでと変わらず。
7日に九州医療センターを受診予定だと伝えると、
応急処置として、先週まで飲んでいた薬が処方され、午後2時過ぎに帰宅した。
用意していた簡易的なおせちを食べながら、ため息をつく。
LINEには新年の挨拶が次々と届く。
まったく、愛でる気持ちになれない新年だった。
なんとか病院が開く5日まで、何事も起きませんように。
私は祈るような気持ちで、年明けを過ごしていた。

コメント