介護日記13 募る不安

介護日記
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手術の日が、もう目前まで来てしまった。
カレンダーで見ていた「予定」だったはずなのに、現実は思っていたよりずっと重い。

母は今日もソファに座って、テレビをつけたまま、ぼんやりしている。
目は開いているけれど、見ているのかどうかは分からない。
話しかければ、うなずいたり、短く返事はする。でもそれ以上はない。

食事は、もうほとんど取れない。
固形のものは無理で、クリミールやアイソカルを少しずつ。
「飲めるけど、食べられない」という状態が、こんなにも切ないとは思わなかった。

病院では、手術の説明を一通り受けた。
全身麻酔ではないこと、時間は2時間ほどだということ、
そして「治すための手術ではない」ということ。

正直、何度も自分に問いかけた。
この状態で、本当に手術を受けさせる意味があるのか。
苦しませるだけにならないか。
私の判断は、正しいのか。

でも、もう日程は決まっている。
後戻りはできない。
だから私は、「今できる最善を選んだ」と思うことにした。

母は、自分の状況をきちんと理解しているわけではない。
それでも、私がそばにいると安心したような顔をする。
その顔を見ると、答えが分からなくても、手を握るしかないと思った。

夜、入院の準備をしながら、涙が何度もこぼれそうになった。
でも、今日は泣かないと決めた。
泣いてしまうと、心が止まってしまいそうだから。

明日から、また一つ段階が進む。
怖さも不安もあるけれど、
母と一緒に、静かにその時を迎えようと思う。

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