2026年4月10日
母をソファまで連れて行っても、そこでちゃんと座ることができない。
体を支えきれず、そのまま崩れるように眠ってしまうことが増えてきた。
もう、ベッドにそのまま寝かせておいた方がいいのか、迷う。
トイレに行く体力も、もう残っていないのだと思う。
なぜか母は、ソファとテーブルの狭い隙間に入り込み、地べたに座り込む。
でも、それも「座っている」というより、体を支えきれずに落ちているような姿だ。
そうなると、起き上がらせるのに30分以上かかる。
仕事で疲れきって帰ってきて、やっとの思いで母をベッドに寝かせようとする時、どうしてもイライラしてしまう。
本人はベッドに行きたいはずなのに、その前にリハビリパンツを交換しないといけない。
地べたからソファへ移すだけでも一苦労。
母はもう立とうとしない。立てないのだと思う。
「ちゃんと立って」
「少しでいいから協力して」
思わず、きつい言葉が出てしまう。
「私は仕事しながら、お母さんのことも見てるんだよ」
言ったあとで、胸が締めつけられる。
トイレに自分から行かなくなったことで、部屋を汚すことはなくなった。
でもその代わりに、立ち上がる力は確実に落ちている。
リハビリパンツをはかせることすら、簡単ではなくなってきた。
訪問診療は月に2回。
私がいない時間に来て、滞在はわずか数分。
血圧を測り、聴診器をあてて、すぐに帰る。
連絡帳には「お変わりありませんでした」とだけ書かれている。
便秘や乾燥のことも、こちらから言わないと何も提案はない。
紹介された病院だけど、正直、信頼はできていない。
電話対応も冷たく、相談する気持ちが折れてしまう。
医師も「年だから仕方ない」としか言わない。
本当は主治医を変えたい。
でも、緩和ケア入院のことを考えると、今は動けない。
そう思って、我慢している。
正しいのかどうか、わからない。
ただ、今日もまた、少し心がすり減った。

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