介護日記33 介護休業申請

介護日記
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4月16日 介護休業を取る

ひとまず午前中だけ仕事に行く。

余命1か月の宣告を受け、迷わず介護休業を取ることを決めた。
期間は1か月。

もう今の状態で、仕事との両立は無理だと思った。
母のことを考えると、涙が溢れて止まらない。

仕事をしていれば気は紛れる。
でも、どこかずっと落ち着かず、気が気ではない。

この大切な時間を、「仕事」を理由に一緒に過ごせなかったら、
きっと一生後悔する――そう思った。

幸い、新しく来た仕事の相棒も親の介護で悩んでおり、
仕事もテキパキとこなしてくれる人で、私が休んでも大丈夫そうだった。

私から言い出す前に、介護休業を勧めてくれた。

昨年から年休を取り続けていたこともあり、上司も事情を察してくれていた。
自身も親の介護に関わっているためか、気持ちも理解してくれているようだった。

上司からは「まずは年休を使ったらどうか」とアドバイスを受けたが、
私はあえて介護休業を選んだ。

介護休業は無給だが、雇用保険から7割弱ほどは支給される。
年休を先に使ってしまうと、その後、年休がない状態で
死後の手続きを行わなければならなくなる。

悲しみで疲弊している中で、年休もなく無理に出勤するより、
先に介護休業を取り、年休を残しておく方が現実的だと思った。

これは、父が亡くなったときに強く感じたことでもある。

本来、介護休業は2週間前までの申請が必要らしい。
けれど、介護のタイミングを事前に予測できる人がどれだけいるのだろうか。

申請書を記入し、上司の承諾を得て人事へ連絡。
そこで添付書類が必要だと分かり、
翌日、要介護認定決定通知と入院計画書のコピーを郵送した。

午後、病院へ。

緩和ケアの麻薬点滴が始まった母と対面する。

うつらうつらとしているが、落ち着かないのか、
頻繁に体を動かし、顔をしかめている。

これまでも時々そういう表情はあった。
でも母は、決して「痛い」とか「きつい」とは言わなかった。

だから分からなかった。

こんなにも腫瘍が広がっているなんて。

まだ一般病棟にいるため、この日はひとまず帰宅した。

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