もうすぐ業務委託の会社との契約が終わり、今までの自分史上最も優れた働きを見せた青年ともさよならしなければならない。この青年、知識もさることながらコミュニケーション能力が素晴らしく年齢を問わず高評価を得ている。いわゆる人たらしというのはこういう人のことをいうんだろうなぁと思ったり・・Z世代的コスパ重視で昭和的考えのおばちゃん的には、おいおいっと思うこともあるが、それでも以前よりうまく回っていくと、私の偏見に過ぎなかったのか!!なるほどなぁと思うことも度々あった。
同じグループということでいろいろ話することもあり、本音をチラリと話してくれた。
いつも興味のあることを突き進めていくとある程度の成果はいつも出る。最初はできるようになったことの喜び、うまくなったら人々に賞賛されると余計楽しくなる。世間から見ると上手いランクには属しているのであるが、世間で名が轟くほどの域までは達することができず、それが当たり前になってくると自分自身も行き詰まり、飽きてくるというのだ。
「今、何してる時が一番楽しい?嬉しいことって何?」
と聞くと
「人から称賛されているとき嬉しいし楽しいです。」
「それじゃ、自分があまり好きでもないことが世間で評価・称賛されることになったらどうする?ずっと続ける?」
「はいっ!!人より秀でて称賛を受けるならそうなりたいです!」
「確かに人から称賛されることは、自分の承認欲求を満たしてくれる。確かに気分もよいよね?
でも、ずーっと他人の評価で左右されてると永遠に悩み続けるんだよねぇ。仮に誰にも称賛されなくなったらどうする?
大切なのは、自分が全力をつくし満足して楽しんでやってることなんじゃないかな?評価されなくてもやってるだけで楽しいと思えることを早く見つけることだと思うよ。自分軸で生きると楽な気がする」
とアドバイスしてみた
「ああ、そうですよね・・・確かに、それはよくわかります。勉強になりました」
とはいってはくれたけど、どうも響いてない様子
その後、その話を聞いてた他の若手バイトが
「でも人と競争して努力して、それが評価されないとやる気でないですし面白くないですよね(何言ってるんだコイツは・・的な態度)」
と話しているのが耳に入る。その青年は何もいわなかったが・・
そうか・・君たちはまだ希望や夢がたくさんあってそれを追い求めるために勉強して嫌なことでも頑張ってるんだよね。将来の夢を見る若者に夢に行き詰ったときのことを訴えても響かないのはごもっともである
でもね、私も若いときは、いい学校に入っていい仕事について、いい伴侶に恵まれ、子供もできて理想の家族を作り、人から羨ましがれるような人生を送りたいと思いつらいなぁと思ったことも頑張ってきた。それが壊れた時の心のショックは途轍もなかった。
今思えば、世間の評価は気にせず本当に自分が楽しいと思えるようなことを若いときに早く見つけ、その道を突き進めばよかったなと思うんだよね。楽しいことして失敗する方が、後悔はないのだよ!!
今でも自分探しの旅は続いているかもしれないが、それは人の称賛・評価の上には立っていない。まあ、この年になるとあまり称賛されることはないから、自分軸じゃないと生きていけなくなるのよね
ようやく自分軸になったなと気づく出来事なのであった。
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