4月15日
訪問医療の緊急受診日。
やはり、もう自力で起き上がることはできない状態だった。
デイケアに行けないことは分かっている。
それでも、もしスタッフの方が「行こう」と声をかけてくれたら、
母は頑張って行こうとするかもしれない――
そんな思いで、なんとか着替えさせた。
寝たままだと本当に大変だ。
オムツも履かせようとするが、なかなかうまくいかない。
それでも、うまくお尻を上げてくれたので、リハビリパンツを履かせることができた。
その間、涙がどんどん溢れて止まらなかった。
先生が到着。
これまで私は、入院してしまうと「もう終わり」のような気がして、
できるだけ在宅で看たいと思ってきた。
ケアマネさんからも「入院すると体力が落ちる」と聞き、在宅介護を勧められていた。
でもこのとき、私は入院か在宅かで大きく揺れていた。
母の状態よりも、私の様子に周りの方が驚いたようで、
「一度、緩和ケア病棟に入院して、状態をしっかり確認しましょう」
「落ち着いたら、また在宅に戻すこともできますよ」
と説明を受けた。
最終的な判断を委ねられたが、
やはり一度きちんと診てもらった方がいいと思い、入院を決断した。
すぐに緩和ケア病院へ連絡を取っていただき、そのまま緊急入院となった。
クリニックが介護タクシーを手配してくださり、
車椅子を家の中まで入れて、階段を下り、そのまま病院へ。
病院に到着し、私が入院手続きをしている間、母は検査を受けていた。
この日は緊急入院のため、緩和ケア病棟の空きがなく、
一泊約7,000円の個室に入ることになった。
その後、緩和ケアの医師と面談。
病状は想像以上に進んでいた。
膀胱は腫瘍が広がり、腎不全の状態。
透析が必要なレベルだと言われた。
「今のうちに、会わせたい人には会わせてあげてください」
そう言われた。
「余命はどのくらいでしょうか」と尋ねると、
「頑張っても1か月ほどかもしれません」と。
頭が真っ白になった。
嘘でしょ、と思った。
母は顔をしかめることがある。
きっと相当痛いはずなのに、一言も「痛い」とは言わない。
我慢しているのか、もう言えないのか。
緩和ケアでは、痛みを和らげるために
少しずつ麻薬の点滴を始めるとのことだった。
この日も、私は一日中泣き続けていた。


コメント