介護日記36 土日が嫌い

介護日記
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昨年12月、母が倒れてから、私は土日祝や年末などの「休み」が嫌いになった。
以前はあんなに楽しみにしていたのに。

医療機関は土日祝になると、休診だったり当直医のみだったりして、体制が万全ではない。
具合が悪くなれば救急に駆け込むしかなく、在宅医療も「今日は土日なので担当医がいません」となる。

結局、応急処置はしてもらえるけれど、
本格的な対応は「平日まで待ちましょう」という流れになる。

入院していても同じで、
「今日は土日なので〇〇はできません」と言われることもある。


入院してから母は、食べ物だけでなく飲み物も受け付けなくなった。
それでも、朝昼晩とミキサー食は出される。
そして、食べないまま下げられていく。

土曜日、病院スタッフの方から
「もう食べられないようであれば、アイスやゼリーなどの特別食に替えましょうか」
と声をかけてもらった。

でもそれも、管理栄養士が土日休みのため、対応は月曜日以降になるという。


月曜日になると、担当医師やスタッフがそろい、世間も動き出す。
やっと通常の医療が動き出すんだ、と少しホッとする。


今日は日曜日。
母も落ち着いているようだったので、朝8時に一度家に戻った。

シャワーを浴び、洗濯をして、遅めの朝食をとり、また病院へ戻る。

昨晩、母の兄弟から電話があり、近況を伝えた。
みんなそれぞれ体調を崩しているらしい。

病室に戻ると、珍しく母が目を覚ましていた。

「〇〇おじさんも、体調が悪いみたいよ」と話しかけると、
「あら、そうなの」とでも言うように、目が動いた気がした。

なんとなく、ちゃんと聞いているようだった。

「お母さんも頑張ってって言ってたよ」と伝えると、
母の目がパチッと開いた。

ほんの一瞬だけど、
感情が戻ってきたような、そんな表情だった。

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